制作後記

2017年6月9日

佐山典正

『簡易プロンプター』をコメント撮りで初めて使用しました。現場で急にコメント変更などがあっても演者に負担をかけることなくコメント撮りができ、制作側もカンペを順番に表示セットする手間がなくなるので、撮影時間の短縮に繋がります。非常に便利です! さらに通常のカンペ使用時に気になる演者の「カメラ目線のズレ」も全く気にならなくなります。

この仕組みとしては、カメラ用とは別の三脚の上にタブレットを載せる台をセットして、その台上にタブレットを上向きにセット。タブレットのすぐ脇に透明なアクリル版を45度に取り付け、カメラレンズ前ぎりぎりにアクリル版が来るように設置すれば完成。あとは専用アプリを起動するだけ。タブレットのディスプレイに表示したカンペの文字(逆向きに表示/鏡に映った状態)がスクロールすると、カメラレンズ直前のアクリル版に文字が映り込み、演者はそのスクロールする文字を読み上げるだけです。テキスト変更もすぐに行えます。

文字がスクロールする速さは、ペアリングした別のスマホで速度をコントロールします。文字はスクロールし続けるので、演者は文字を読み上げるだけで、カメラ目線の状態で収録できるので、いつまででも目線が外れることなくコメント撮りが行えます。

コメント修正の有無に関係なく、単にコメントを撮るだけでも非常にスムーズに進められます。あまりにも便利で、演者の記憶力を必要としなくなるので、この『簡易プロンプター』を使い始めると、あの公共放送のニュース番組のように、誰でもカメラ目線で話せます。あとは演技力ですかね。タブレット+三脚+アプリ(スマホ)の便利情報でした。